年賀状

実は私は今の水道の仕事を始める以前は、普通の会社員だったのですが、私が学校を卒業して、初めて会社に就職した頃のことなんですけどね。。。

その会社で新人の私の教育係としてついてくれた上司って人が居たんですけど、以前に病気して手術をしたらしくて、それでいつも体調が悪そうにしている人だったんですよ。

ある夜。他の人はもうすでに退社してて、私とその上司だけが残って残業してて。で、その上司が私に向かって何やら寂し気にポツリポツリと語り出すんですね。

「なあ前野君。見ての通りオレはこんな体なんで。実を言うと先があまり長くないんだ。多分もう数年の命だろうと自分では覚悟してるんだ。だから、オレの仕事を引き継いでもらうために君には少しでも早く一人前になってもらわないといけないんだ。入社したばかりで大変だと思うけど、君しか居ないんだ。だから頼むから頑張ってくれ。。。」

。。。とか、なんとか。

当時私も20代前半で。ま、なんというのか、結構純粋だったんですよね。
その話聞いて「そうか、、、そうだったのか。。。よしっ！オレがやるしかないっ！！オレが頑張るしかないんだっ！！」
てなこと思って。そりゃもう昼も夜も、みんなが休んでいる時も遊んでいる時も、遮二無二毎日必死になって仕事していたもんだったんですよな。

そして、月日は流れ。あれから28年。。。

今年の正月も例年と変わることなく。我が家にはその元上司からの年賀状が届くのでありました（笑）

お元気そうなのはそりゃもう何よりなんですが、、、じゃあ、あのときのアレは一体なんだったのか？（笑）(；・∀・)
そんななんとも言えない微妙な思いが、毎年この季節になると胸に渦巻くのでありました（笑）