暑い夏と古い家

毎日暑いですなぁ〜f(^^;

夏の暑さということでふと思い出したのですが。
去年の丁度今頃、８月の暑い盛りに小田原市内にある一件の御宅から仕事の依頼を頂き、お邪魔しました。

家に入ってみるとずいぶん古い家で、よくよくみれば柱なんかものすごく太い。しかもその柱が、宮大工さんなんかがやるみたいに組み込みで組み合わされていたりするという。

なんだか凄くないか？この家？？
と思って、そちらの奥様にお話を伺ってみました。

奥様のお話によると、この家は築90年以上になるそうで、柱などは関東大震災で倒壊した家の廃材を利用しているとのこと。そして、とにかく涼しいそうです。エアコンはまずほとんど使用したことがなく、夜なんぞは窓を閉めないとむしろ寒いくらいだという。

周囲に緑が多いという環境のせいもあるとは思いますが、それにしても世間一般では熱帯夜でエアコンでもつけてないと寝ることも出来ないというのに、なんともうらやましい話です。

ちょっと考えさせられちゃいましたね。

我々の先輩諸氏は様々な工夫を凝らして、日本特有の高温多湿型の気候に適した暮らしやすい家作りの技術を追求していったのであろうと。で、それから100年近い時を経て、本当だったらそれから進化してさらに良好な環境で暮らすことも出来たかも知れないのに。

でも現実には、現代の我々は蒸し暑い部屋の中で、エネルギーをがんがん使って。その結果、環境問題や原発問題なんかを引き起こしている訳です。

先人の教えや技術をきちんと継承していけば、もしかしたら今みたいな世の中とは違う世界を作ることも出来たのかも知れない。それがどこかで何かを間違ったのか。あるいは仕事をすることにちょっと楽をし過ぎてしまったのか。。。

相も変わらず暑い日が続く中、ふと去年の出来事を思い出したのでちょっと書いてみました。